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部屋干しは暖房と除湿どっちが乾く?梅雨・秋など季節ごとに適する温度設定は?

生活知識

天気が悪かったり、窓の位置や部屋の構造などで、
必ずしも毎日洗濯物を外に干せるとは限りませんよね。

ただ、部屋干しするにしても、そのまま部屋に洗濯物を干してもなかなか乾かないので、エアコンを使って洗濯物を乾かそうと思ったとき、気になるのはエアコンの、どのモードを選んだらいいのか。悩んだことはありませんか?

冷房、暖房、送風、除湿(ドライ)など、さらに機種によってはこれ以外にも様々なモードがあります。
では実際、どれを選ぶべきかというと、

冬季は「暖房」、夏季は「冷房」、
梅雨時や秋などその他の季節は「除湿」モード

を利用することがおすすめです。

今回は、洗濯物を部屋干しする際に、
エアコンのどのモードを使用すると効率的に乾燥させることができるか、
そしてなぜそうなるのか、実体験に基づきお話しします。

同じようにお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

部屋干しでエアコンを使うなら暖房と除湿で洗濯物はどっちが乾くか

各メーカーによって異なるエアコンのモード機能には、部屋干しに特化したモードがある場合があります。
もちろん、それを利用するのが最善です。
しかし、部屋干し用のモードがない場合、どのモードで乾かすと洗濯物が最も早く乾くのか、という疑問が生じますよね。

洗濯物を乾かす上で重要なのは温度と湿度です。そのため、洗濯物を効果的に乾かすには、これらの要素を満たすモードを選択する必要があります。

一般的なエアコンのモードは主に冷房、暖房、送風、除湿(ドライ)の4つです。

この中で比較すると「暖房」が洗濯物を乾かしやすいです。
一見、除湿(ドライ)の方がよさそうに感じますが、
エアコンの「除湿」モードは洗濯物を乾かす性能が十分でないことが多いです。

というのも「除湿」は主に室内の湿気を取り除くためのものであり、洗濯物の部屋干しには適していません。

一方で、「暖房」は元来の目的ではありませんが、部屋を暖かくすることができ、その過程で室内を乾燥させるため、洗濯物が水分を失いやすく、部屋干しに最適なモードと言えます。

【部屋干しでエアコンを活用する】暖房モードで洗濯物が効果的に乾く仕組み

暖房は室内を暖かくするための機能です。

しかし、部屋を暖かくする際には、同時に室内の湿度も低くなります。この湿度の低下により、洗濯物を温めながら水分を飛ばすことができます。

通常、暖房を使用すると室内が乾燥するため、乾燥対策として加湿器などが勧められることがあります。
しかし、この状況を利用して洗濯物を部屋に干すと、部屋を暖かくすることで洗濯物の水分が蒸発し、効果的に乾燥させることができます。
ですので、エアコンのモードは暖房が冬場の洗濯物乾燥に一番適していると言えます。

部屋干しでエアコンが冷房モードでも洗濯物が効果的に乾く方法

冷房は部屋の温度を下げるだけでなく、湿度を低くする役割も果たします。

さらに、冷房の風は「除湿」モードよりも強力な風が送られるため、洗濯物をより効果的に乾燥させることができます。

ただし、冷房は温度を下げるプロセスで湿度を低くするため、部屋の気温を上げながら湿度を下げるか、室温を維持しながら除湿だけを行っていないと、洗濯物を乾かすことは難しいです。

また、設定温度以下になると、冷房が停止してしまいます。そのため、部屋の室温が設定温度に達した段階で、除湿効果が期待できなくなります。

ただし、電気代や室温に気にならない場合は、エアコンの設定温度を最低にし、風の強さを強風に調整し、積極的に冷房を使用すると、エアコンから送られる強風で洗濯物の水分が気化しやすくなり、より早く乾燥させることができます。

このように、冷房での部屋干しは、部屋の室温を下げ続けることになるので、
夏場の暑い時期に効果的ですが、逆に冬場の寒い時期に室内干しのために使用するのはおすすめできません。

【部屋干しでエアコンを活用する】送風モードの特性と適切な使用法

エアコンの「送風」モードは、扇風機と同様にエアコンから風を送り出す機能です。ただし、このモードは暖房や冷房といった温度や湿度の制御は行えません。

洗濯物に風を当てることで衣類の水分を飛ばすことは可能ですが、同じことは扇風機でも実現できます。実際、エアコンの送風モードは扇風機ほど強力ではないため、乾かす際には扇風機の方が効果的です。

むしろ、「送風」モードは、冷房や除湿を使用してエアコン内を清潔に保ち、カビの発生を予防するためにエアコンフィルターを乾燥させる役割が適しています。

【部屋干しでエアコンを活用する】除湿モードによる洗濯物の乾燥と注意点

「洗濯物を室内で干すなら除湿が大切」という考えから、エアコンの除湿モードを利用する方も多いでしょう。

このモードは名前からもわかる通り、洗濯物の乾燥に効果があると一般的に思われますが、実際にはエアコンの機能によってその有効性が異なります。

除湿機能には大きく「再熱式」と「弱冷式」の2種類があります。
再熱式は通常の除湿機と同様に洗濯物の乾燥に期待できますが、弱冷式では除湿効果に限界があります。

多くのエアコンは弱冷式の除湿機能を搭載しているため、室内の湿気を取り除くことはできますが、洗濯物を乾かすほどの性能は期待できません。

エアコンで洗濯物を乾かす場合は、再熱式の除湿機能を備えたものを選ぶか、暖房での乾燥をおすすめします。

ただし、再熱式の除湿は電気代が高くつくことがありますので、「暖房」を考慮する際にもご留意ください。

なお、エアコンの除湿機能を頻繁に使用するとカビが生えやすくなります。
除湿機能やドライモードを利用した後は、送風モードなどでエアコン内部を乾燥させるようにしてください。

洗濯物が乾くエアコンの最適なモードは「暖房」

エアコンの4つのモード、「暖房」「冷房」「送風」「除湿」を比較すると、冷房は夏場には適していますが、涼しい時期や寒い時期には向いていません。
送風はどの季節においても洗濯物を乾かすのには不向きです。

除湿の場合、エアコンによって乾かしやすさにばらつきがあり、大抵の場合は洗濯物を乾かすほどの性能がありません。
そのため、エアコン単独で部屋干しをして洗濯物を乾かすなら、部屋を暖かくしながら湿度を下げてくれる暖房が一番効果的です。

まとめると、冬季は「暖房」、夏季は「冷房」が最適なモードです。

梅雨や秋・春などはエアコン除湿で部屋干しがおすすめL

冬季・夏季以外の、梅雨の時期や春・秋など気候が穏やかなときは、「除湿」モードがおすすめです。

理由としては次の通りです。

1. 湿度の調整が重要:
部屋干しは湿度の調整が非常に重要です。梅雨や気候の変動が激しい季節は湿度が高まりやすく、これが洗濯物の乾燥を妨げる要因となります。エアコンの「除湿」モードは、部屋の湿度を適切なレベルに保ちつつ、洗濯物を素早く乾かす効果が期待できます。
2. 温度が快適に保たれる:
「除湿」モードは、湿度を下げるだけでなく、室温を急激に下げずに調整します。これにより、室内が快適な温度を保ちながら湿度をコントロールでき、洗濯物がしっかりと乾く環境が整います。
3. エアコンの省エネ機能を活用:
一般的に、エアコンの「除湿」モードは、冷房モードよりも電力消費が少ないため、省エネ効果が期待できます。穏やかな気候の時期には、暖房や冷房を使用する必要がない場合が多いため、「除湿」モードを利用することで電気代の節約が可能です。
4. 室内の快適な空気環境:
「除湿」モードは、湿度を下げつつも室内の空気を循環させ、生乾きやカビの発生を防ぎます。これにより、部屋全体が清潔で快適な空気環境を維持できます。

ですので、梅雨や春秋など冷房や暖房を使うには適さない時期においては、エアコンの「除湿」モードを活用することで洗濯物の乾燥効率を向上させ、快適な室内環境を維持することができます。

エアコンで暖房が除湿効果も高く洗濯物が乾く理由

エアコンの主な機能である暖房、冷房、除湿、送風の中で、室内干しに適しているのは暖房です。
ただし、冬場に限ります。夏場は冷房が適しています。

暖房における湿度の低下は、温度を上げることで空気中に含まれる水分量の割合が変化していることによります。
除湿のように空気中から水分を取り除くものではありません。

つまり、暖房モードを止めて部屋全体が元の温度まで下がると、湿度の値もエアコンをつける前の元の値まで上がります。

ですが暖房をつけている限り、部屋がずっと乾燥し、乾いた空気は水分のあるところから水分を取っていくので、除湿しているのと同じように室内の水分を取り除く状態がキープされます。

乾いていない洗濯物は水分を大量に含んでいるので、乾燥した空気が奪う水分としてもっとも狙いやすい獲物となり、室内干しの洗濯物は乾きやすくなります。

部屋干しでエアコンを使うときの設定温度

部屋干しでエアコンを使う際の最適な設定温度は、季節によって異なります。
一般的に、季節ごとに最適な設定温度の目安は次の通りです。
ただ、個々の好みや室内の条件など状況によっては値が前後しますので調整が必要です。
また、エアコンの性能や部屋の断熱性も考慮に入れて、快適な室内環境を維持することが大切です。

1. 冬季(寒い時期):
– 設定温度: 約20度から22度
– 冬季は室温が低いため、暖房機能を利用して部屋を温めつつ、湿度を下げることが重要です。20度から22度の範囲が、寒さを感じずに室内を乾燥させるのに適しています。
2. 春季(穏やかな時期):
– 設定温度: 約22度から24度
– 春季は比較的温暖なため、暖房や冷房を使わずに室内を快適な温度に保つことができます。湿度を下げながらも、暖房や冷房を使わない範囲で部屋を保温することが重要です。
3. 夏季(暑い時期):
– 設定温度: 約26度から28度
– 夏季は外気が暑いため、冷房を利用して室内を涼しく保つ必要があります。湿度を下げながらも、室温を快適に保つことが重要です。26度から28度の範囲が、洗濯物を早く乾かすのに適しています。
4. 秋季(穏やかな時期):
– 設定温度: 約22度から24度
– 秋季も春季と同様に穏やかな気候が続くことがあります。湿度を下げながらも、暖房や冷房を使わない範囲で室内を保温することが重要です。

除湿機とエアコンの暖房を併用もアリ

基本的にはエアコンの暖房をつけると湿度が下がり、部屋が乾燥するので除湿機を併用する必要はありません。

ですが、部屋の窓などから外気温が部屋の中に伝わりやすい環境にある場合、窓周辺は空気が冷やされて湿度が上がりやすく、場合によっては結露します。

そうなると部屋の中の湿度も高くなってくるのでエアコンの暖房だけだと洗濯物が乾きにくくなります。

そういう場合では除湿器と合わせて使うと効果があります。

湿度を下げることは結露やカビを防ぐことにもなるので、ぜひ合わせて使ってみてください。

部屋干しはエアコンと扇風機の併用も効果的(臭い対策にも有効)

さらに言えば、部屋干しするときはエアコンに加えて除湿機だけでなく扇風機も合わせるとより効果的です。

それぞれ、次のような役割分担でより早く洗濯物を乾かすことができるためです。

– 除湿機:部屋の湿気を取り除く
– 扇風機:室内の空気を循環させてよどみを作らない
– 暖房:部屋全体の温度を上げて、湿度を下げる

しかも、洗濯物を早く乾かすということは、室内干しが敬遠されがちな理由の一つである「生乾き臭」を防ぐことにもつながります。

部屋干しでおきる生乾きの嫌な臭いは、部屋干しの場合、外干しなら得られる太陽光による殺菌効果がないことと、洗濯物が乾くまでに時間がかかることで、衣類に雑菌が繁殖したことで発生します。

電気代を気にしないなら、除湿器や扇風機・サーキュレーターを併用して洗濯物を早く乾くようにするのがおすすめです。

ちなみに部屋干し用の洗剤や柔軟剤を使うというのも有効です。

まとめ

洗濯物を乾かすには、湿度を下げる除湿だけでなく、部屋全体の温度も重要です。

エアコンを使用して洗濯物を乾かす場合、室内干し用のモードがない場合でも、「暖房」「冷房」「送風(ドライ)」「除湿」のモードを比較すると、「暖房」がおすすめです。
なぜなら、「暖房」は部屋の温度を上げながら湿度を下げることができるからです。

ただし、「暖房」を夏場に使用すると体に負担がかかるため、暑い時期の室内干しでは「冷房」を使用するのが良いでしょう。

部屋の湿度は高すぎても低すぎても体に悪影響を及ぼす可能性がありますので、温湿度計を使用して湿度管理に注意しましょう。

洗濯物が乾いた後は、室内に湿気が残ることが一般的です。
そのため、部屋のカビ対策として窓を5分ほど開けて新鮮な空気を取り入れることも重要なポイントです。

また、エアコンは定期的なクリーニングが必要です。カビなどが発生すると体に悪影響を与える可能性があるため、こまめな掃除が必要です。

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