ゴキブリなどの害虫を駆除するなら【バルサン】や【アースレッドが】定番ですよね。
近所のドラッグストアやスーパーで購入できるので
気軽に手に入れられますし、
一軒家だけでなくマンションやアパートなどの集合住宅でも
使えるところが手軽で便利です。
でも実際にバルサンを使用するとなると、
- バルサン使用後の後片付けは何をする?
- どこをどう掃除したらいい?
- 死骸は放置でいいの?
- 使用後のバルサンはどう処分する?
- ゴミとしての捨て方は?
- 妊婦や赤ちゃん、ペットのいる家庭で使う場合の注意事項は?
などなど、気になる点がいろいろ出てきますよね。
結論から言えば、
バルサン使用後の後片付けとして必須事項は次の5点です。
- 換気を30分以上する
- 害虫の死骸の処分
- 火災警報器を元に戻す
- 床を掃除機がけする
- 肌や口に触れるものを水洗い・水拭きする
とくに赤ちゃんや小さい子ども、ペットがいるご家庭では、
口に含むものや手足に触れるものを
念入りに拭き掃除することも重要です。
妊娠中の方がいるご家庭では、
妊婦さんがニオイに敏感になっている場合もあるので
バルサンの使用は別の人にお願いするか、
使用自体を避ける方がいいと思います。
使用後のバルサンは自治体のごみ分別に沿って、
薬剤缶部分はそのまま燃えないゴミ(金属類)、
外装容器などはプラスチック類として処分します。
今回はバルサン使用後の適切な換気時間や掃除箇所など後片付け方法の詳細と、
掃除を簡単に済ませるために事前にしておくといいことをご紹介します。
– バルサン使用後の後片付けは換気、死骸の処理、火災警報器の復帰、床掃除、肌や口への水洗いが必須。
– 換気は最低30分、できれば1時間。必要に応じてマスクを使用して換気する。
– 害虫の死骸は掃除機で吸わず、紙で取るかゴミ袋に入れる。
バルサン使用後の換気
換気時間はバルサンの種類により異なりますが、
最低でも30分、できれば1時間ほど換気するよう心がけましょう。
うちの場合は、
空気清浄機を使用してアレルギー反応が収まるのに約1~2時間かかります。
そこから考えても2時間換気で十分かなと思います。
バルサン使用後【死骸の処分】
バルサンを使用した後、室内でゴキブリなどの害虫の死骸を見つけた場合、
迅速に処分したいと思うでしょう。
ですが
掃除機で死骸を吸い込むのは絶対に避けましょう!
なぜなら、ゴキブリは死んだように見せかけて実は生きていることがあります。
もし生きていた場合、掃除機で吸い込むとその中で卵を産む可能性があります。
次に床の掃除を始める前に、
ゴキブリの死骸がないか確認してから掃除に取り掛かりましょう。
害虫の死骸を見つけた場合は、
ティッシュペーパーなどでくるんでゴミ袋に入れるか、
新聞紙などで叩いて完全につぶしてから取り扱うようにしましょう。
バルサン使用後の清掃と注意点
バルサンを使用した後、最低限行うべき清掃は「床」と「肌や口に触れるもの」ですが、それ以外にも以下の箇所を清掃・洗浄しておくと安心です。
- 壁
- エアコン
これは換気をしても、薬剤が触れたものには少量の殺虫成分が残る可能性があるからです。薬剤は光に当たると無害なものに分解される性質がありますが、日当たりのいい場所以外では分解に時間がかかることがあります。
タンスやクローゼット、押し入れの中や日当たりの悪い部屋などは特に、薬剤が無害な成分に変化するまで待つわけにはいかないかもしれません。そこで、乾拭きだけで殺虫成分を十分に取り除けるため、念のためこれらの場所も掃除(乾拭き)しておくことをお勧めします。
バルサン後の掃除【床(必須)】
薬剤で駆除したゴキブリやダニなどの害虫の死骸を取り除くために、畳やフローリング、絨毯などを掃除機で清掃します。夏場は裸足で歩くことが多いため、掃除機後に水拭きと乾拭きを行うとより安心です。
バルサンに使用されている薬剤は人体に安全なものですが、敏感肌やアレルギーの方は注意が必要です。モップやクイックルワイパーを使用すれば手軽にできますので、水拭きと乾拭きの両方が手間な場合でも、少なくとも乾拭きをお勧めします。
特に就学前のお子さんがいるご家庭では、丁寧に清掃しておくと安心です。害虫の死骸やフンはアレルギーの原因となり得るため、掃除機で吸い取ったゴミや、床拭き後の布やシートなどは迅速に処分してください。
なお、掃除機が手元にない場合や引っ越し直後などでも、バルサンを使用する際に掃除機が手配できる段階での使用がベストですが、公式的には掃除は必須ではないとされています。
ただ、乾拭きや水拭きはしておくと良いでしょう。コロコロがあれば掃除機の代わりに使用できます(フローリングの場合はモップやクイックルワイパーで)。
バルサン後の清掃【肌や口に触れるもの(必須)】
バルサンの「霧」や「煙」が触れてしまった対象を水洗いします。説明書には「食器など」と記載されていますが、水洗いが必要なのは食器だけでなく、以下に挙げる肌に触れるもの全般に関して、水拭きまたは水洗いすることが安心です。(水拭きできないものは乾拭きします)
– 家具(タンスや棚など)
– 家電(冷蔵庫や洗濯機など)
– ドアノブや手すりなど
– おもちゃやぬいぐるみなど
– タオル類
– (布団・洋服・カーテンなどは次項)
特に赤ちゃんや小さなお子さん、ペットのいるご家庭では、舐めたり口に入れたりする可能性のあるおもちゃやぬいぐるみ、人形などを水洗いまたは水拭きすることが重要です。
食器やおもちゃなどの水洗いや水拭きが手間な場合は、バルサンを使用する前にビニール袋に入れ密封し、バルサンの影響を受けない別の場所に移動させることも一つの手段です。
電子精密機器(パソコンなど)も不安な方はビニール袋で覆っておくことが良いでしょう。ただし、テレビや電話機などの電化製品は無理にカバーをする必要はありません。光学ドライブを搭載しているパソコンやDVD、プレーヤーは薬剤の影響を受ける可能性があるため、カバーをすることが望ましいです。
電化製品の電源はすべてOFFにしておくようにしましょう。また、歯ブラシなどの消耗品は水洗いしてから使用することも考えられますが、新しいものに買い換えることをお勧めします。私は不安なので歯ブラシは新調してしまっています。
バルサン後の掃除【布団(必須)】
布団に関しては、バルサンを使用した後も特に掃除せずにそのまま使用しても問題ないとされていますが、日常的に触れるものなので、そのまま使用することに抵抗感を感じる方も多いでしょう。
布団を別の場所に移動させるのは簡単ではありませんが、以下の方法で直接薬剤が布団に触れないようにすることができます。
– 袋に布団を詰める
多くの人は、バルサンを使用する際に新聞紙で布団を覆い、使用後は布団を天日干しして、シーツなどは洗濯することで対処しています。
天気が悪い場合や天日干しする余裕がないときは、布団を掃除機でかけ、カバーは変えるか、バスタオルなどを上に敷いて、バルサンに触れた布団が肌に触れないように対策します。
バルサン後の掃除【洋服(必須)】
洋服に関しては悩ましいですね。
パソコンや食器などは袋にまとめて詰めることができますが、
洋服は量も多く、掛けているものは
まとめて袋に入れて移動させるのが難しいこともありますね。
ただし、直接薬剤が衣類にかかると、
スーツやコートなどの服によっては変色の可能性があります。
理想的にはすべての洋服を避難させることですが、
現実的に難しいので、
高価な衣類や変色させたくないものについてだけ
袋に詰めて別の場所に移動させるように気を付けましょう。
その上で、袋に詰められない洋服については、
新聞紙などで覆ったり、
引き出しをしっかり締めたりしておくことが重要です。
その後、バルサン使用後は洋服にブラシをかけ、
外で干して日光に当てましょう。
余裕があれば、クリーニングや洗濯も検討してみてください。
バルサンを使用する際に、クローゼットやタンスの中も害虫処理をする場合は、
タンスの中の衣類をすべて取り出してクリーニングか洗濯に出し、
バルサンを使用したらタンスの中を掃除(乾拭き)し、
洋服などを元の場所にしまいましょう。
バルサン後の掃除【カーテン】
意外と見落としがちなのがカーテンです。
基本的にはブラッシングすれば洗濯しなくても大丈夫ですが、
不安な方は洗濯を検討しましょう。
(小さなお子さんやペットがいるご家庭は洗濯がおすすめです)
洗濯することでホコリも落とせるので、一石二鳥です。
バルサン後の掃除【壁】
肌に触れるものとしては床や階段の手すりなどが思い浮かびますが、
案外見落としがちなのが壁です。
壁紙が薬剤を吸収していて臭いが残ることもあるため、
気になる方は乾拭きをおすすめします。
壁の場合は床ほど重要ではありません。
(日の光で薬剤が無害化されると判断されるため)
ただし、赤ちゃんや小さな子供、ペットのいるご家庭では
壁も軽く拭くことで安心感が得られるでしょう。
特に子供は床だけでなく壁も舐めることがあるため注意が必要です。
バルサン後の掃除【エアコン】
エアコンを使った後に喉が痛くなることもあるため、
バルサンを使用した際はエアコンの清掃もお忘れなく。
エアコンにカバーをかけると、バルサンの薬剤がエアコン内に逃げ込む可能性があるので、電源を切った状態でエアコンを特にカバーせずにそのまま使用し、バルサンを使用します。
手順は以下の通りです。
2. (バルサン後)部屋を換気しながらエアコンの電源を入れてテスト運転
3. 十分な換気が終わったら、室内を閉め切った状態でエアコンを使用する
もし喉の調子が悪くなったり、体に変化があれば、
エアコンの使用を即座に中止し、
専門業者にクリーニングの依頼を検討しましょう。
基本的にはバルサンの使用が原因でエアコンが壊れることはありませんが、
不安な場合はエアコンのフィルターを掃除したり、
自己でできる範囲でエアコンの内部を清掃してから使用することをおすすめします。
エアコンに内部クリーン機能があれば、
それを使用してからエアコンを使うのも一つの方法です。
なお、エアコンを使用する前に、
エアコンの上や電源コード周りなど、
害虫の死骸がないか確認してください。
エアコンの中に虫が潜んでいたというケースもあるので、
エアコン内の害虫駆除もできて便利ですね♪
バルサン後の後片付けを簡単にするコツ
これまでバルサン後の清掃についてお話ししましたが、
バルサン使用後の後片付けを効率的に進めるためには、
事前にしっかりと準備をすることが大切です。
重要なポイントは以下です。
2. ビニール袋や新聞紙などで覆ってカバーする。
3. バルサン後の掃除を「当日」と「後日」に分類する。
もし室内に置いてあるものがすでになければ、
掃除する必要もありませんので非常に楽です。
ただし、すべてを外に運ぶことは難しいので、
ベランダや玄関などに置けるものは外に出し、
外に出せない大型家電などについては、薬剤に直接触れないよう、
大きなビニール袋で包んだり、新聞紙で覆うなどの対策を施します。
食品の取り扱い
食品については、可能であればすべてを屋外に避難させるのが理想ですが、
正直現実的ではないでしょう。
室内に食べ物を残す場合は、
ビニール袋などでしっかりとカバーしましょう。
また、冷蔵庫の中の野菜や食べ物についても、
バルサンの薬剤が冷蔵庫の扉の隙間から侵入する可能性があるので、
全て袋詰めしておくことが重要です。
当日と後日にする作業の優先順位のつけ方
バルサンを炊いた当日に行うべき最低限の作業は、
床の掃除と口に入れたり、肌に触れたりするものの掃除です。
肌に触れるものでも、
時間がない場合は布団に関しては、
前述したようにタオルを敷いて臨時の対応で済ませましょう。
その後、通常使用していない季節の洋服や布団、
調理器具や食器などに対応するのは後日の作業とします。
ただし、この際に注意が必要なのが、
後日作業すること自体を忘れないよう心がけることです。
掃除する前に家族が使用してしまわないように気を付けましょう。
バルサンの効果的な使用方法
ちなみに、「バルサンは2週間後に2回目をする」と
ゴキブリをより確実に駆除するための方法です。
これは、ゴキブリが弱っても死なずにどこかに隠れており、
卵を残している可能性があるためです。
1回目の使用後、2週間後に再度使用することで、
より確実に害虫を駆除できます。
また、バルサンを使用する際には、キッチン周りを十分に対応することも重要です。
使い終わったバルサンのゴミ処分方法
バルサンの使用後は、自治体のゴミ分別に従って適切に処分します。
基本的には薬剤缶部分は燃えないゴミ(金属類)に分類し、
外装容器などはプラスチック類として処理します。
ただし、燃えないゴミやプラスチックの分別方法は
自治体ごとに異なることがありますので、
ゴミの出し方に関して自治体のガイドラインを確認してください。
まとめ
バルサンは手軽で便利な一方で、
後片付けが面倒な一面もあります。
しかし、十分な後片付けがないと、
自身や家族の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
バルサンの使用頻度は「年に4回程度」が一般的とされていますので、
季節の変わり目に使用することで、ちょうど衣替えと合わせて
効果的な大掃除を行うことができます。
後片付けを最も楽に行う方法は、
バルサンを使用する際に物を置かないようにすることです。
その際に不用品も整理して、害虫駆除と同時にスッキリとした環境を作ると良いでしょう。