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【ズボン裾上げテープ剥がし方】よくやる失敗や間違えたときに跡が残らないでやり直しできる簡単な方法は?

生活知識

裾上げテープは、裁縫が得意でない方でも、針や糸を使わずにアイロンだけでスーツや学生服、作業着などの裾上げが簡単にできる素晴らしいアイテムです。
裁縫が苦手な私も、この裾上げテープを使うことで大変助かっています。むしろ今ではなくてはならないくらいの有難い存在…。

ですが、この裾上げテープを使い慣れないうちはテープを付ける際にしわができたり、間違えたり、位置がずれたりして失敗することも多くあります。また、子供の学生服などでは、裾上げをした後に丈を伸ばしてやり直したり調整したい場合もあります。

そのような場合、裾上げテープを剥がす必要が出てくることもありますが、テープをしっかりと粘着させていると、生地が傷まずに取れるのか、剥がした際に残る糊を綺麗に消すことができるのか、不安に感じることもありますよね。

ですがご安心ください。
裾上げテープはアイロンやエタノール、ドライヤーなど自宅にあるものを使ってとても簡単に剥がすことができます。

今回は裾上げテープの接着でありがちな失敗や、剥がして残った接着剤や剥がし跡の取り方、跡が残らないで消す方法もご紹介します。
綺麗に裾上げテープを剥がしたい方はぜひ参考にしてくださいね。

ちなみに、エタノールは、市販の手指消毒用エタノールなどでも大丈夫です。

ズボン裾上げテープ剥がし方

裾上げテープを剥がす方法には主に4つあります。

1. 「アイロン」を使用して剥がす方法
2. 「アイロン」と「エタノール」を併用して剥がす方法
3. 「お湯」で剥がす方法
4. 「ドライヤー」を使用して剥がす方法

基本的には、「アイロン」または「アイロン」と「エタノール」を使用して剥がす方法が、きれいで楽に行えるのでお勧めです。

それぞれの具体的な手順については後述しますが、どの方法で裾上げテープを剥がすにしても、衣服の生地を傷めないように、次の2点に留意して作業しましょう。

・ 無理に剥がそうとしない
・ 時間をかけて丁寧に剥がす

裾上げテープの貼り付けに失敗した際など、つい「早く剥がさないと!」と焦りがちですが、裾上げテープの粘着力は強力なので、生地の表面だけでなく繊維の隙間にまで入り込んで固くついています。

無理に剥がそうとすると、テープの接着剤が残り、布地を傷めて最悪の場合、生地が破れる危険性があります。
つい焦ってしまってすぐ剥がしてしまうのもありがちな失敗なので気を付けましょう。

裾上げテープを剥がす際は、時間をかけて丁寧にゆっくりと取るようにしてくださいね。

比較的、ダイソーやセリアなどの100均で売られている裾上げテープも剥がしやすいと言われていますが、それでも焦ると跡が残ってしまいますので、少しずつ剥がすことを心がけてください。

【裾上げテープの剥がし方法1】アイロンを使用

裾上げテープを付ける際には、多くの方がアイロンを使ったと思います。

剥がす際も同様にアイロンを使うことで、テープの接着面が溶けてはがしやすくなります。

ただし、裾上げテープを取り付ける際と同じようにアイロンを使用すると、接着が強固になってしまう場合があるので、作業する際は注意が必要です。

裾上げテープをアイロンで剥がす際に必要なものは以下の通りです。

〇 アイロン
〇 アイロン台
〇 あて布
(〇 霧吹き(スチームアイロンの場合は不要))
〇 割りばし or ピンセット など

あて布は、アイロンをかけた際に布地(例: スーツや学生服)にテカリが出ないようにするためのものです。

できれば、綿100%で薄手の手ぬぐいやハンカチで問題ありません。

割り箸やピンセットは、裾上げテープを剥がす際に使用します。裾上げテープをアイロンで加熱しているため、素手で剥がそうとすると火傷の危険があります。

しかし、熱が下がってから剥がそうとすると接着糊が固まってしまうため、温かいうちに剥がす必要があります。そのため、何かしらつまめるものを用意しておくと安心です。

ちなみに、スチームアイロンは市販のコンパクトなタイプでも十分です。
うちでは夫がスーツにアイロンかけるときに使うコンパクトなアイロンでやっています。

では、具体的なアイロンを使った裾上げテープの剥がし手順です。

  1. 裾上げテープをつけた部分にあて布をする
    まず、裾上げテープの接着面を確認し、布地の継ぎ目や段差など、剥がしやすそうな部分を見つけます。そこから剥がし始めるとやりやすいです。その部分にあて布をしましょう。
  2.  アイロンを温める
    裾上げテープを剥がす前に、接着面を十分に加熱することが重要です。接着剤をしっかり溶かさないと、テープをはがす際に接着剤が残る可能性があります。衣類のタグなどを確認し、アイロンの温度設定を行います。
  3. 裾上げテープを湿らせてアイロンをかける
    スチーム機能のアイロンであればスチームを使って裾上げテープを湿らせます。スチーム機能がない場合は霧吹きを使います。あて布の上から軽くアイロンを当てていきます。強く押し付けると逆効果なので、注意しましょう。
  4. 割り箸などで丁寧に剥がす
    裾上げテープの接着剤が溶けてきたら、割り箸やピンセットなどを使ってゆっくりと丁寧に剥がします。冷えてくると剥がれにくくなるので、その際は再びアイロンで加熱します。一気に剥がそうとせず、少しずつ剥がすようにします。

裾上げテープを一度剥がした後は、再加熱すると再びくっついてしまうので、気をつけてください。布地に少量の接着剤が残ることがありますが、その取り方については後述します。

【裾上げテープの剥がし方法2】アイロンとエタノール

裾上げテープをはがす際、アイロンだけでも可能ですが、より簡単に剥がすにはエタノールを併用するのがおすすめです。

この方法で剥がす際に必要な道具は、基本的にはアイロンの場合と同じですが、霧吹きの代わりにエタノールを使用します。

〇 アイロン
〇 アイロン台
〇 あて布
〇 割り箸 or ピンセット など
〇 エタノール

使用するエタノールは無水エタノールを用意する必要はなく、市販の消毒用エタノールでも十分です。
霧吹きになっているタイプが使いやすいのでおすすめです。

ただし、エタノールを使用するとシミができやすくなりますので、念のため生地の目立たない部分でどの程度シミができる可能性があるのかチェックしてから作業を行うことをおすすめします。

以下がアイロンとエタノールで裾上げテープを剥がす手順です。

1. 裾上げテープをつけた部分にあて布をする
2. アイロンを温める
3. 裾上げテープを湿らせてアイロンをかける
4. 割り箸などで丁寧に剥がす

手順はアイロンの場合と全く同じです。違いは、裾上げテープを湿らせる際にスチームや霧吹きを使わず、エタノールを使う点です。

エタノールを使用する場合は、霧吹きタイプのものであれば直接裾上げテープに噴射し、それ以外の場合は不要な布やキッチンペーパーにエタノールを染み込ませて裾上げテープを濡らしていきます。

液体エタノールがない場合は、エタノール配合のウェットティッシュを使用する方法もありますが、染み込みにくいため時間がかかることがあります。
ですが代用できないわけではないので、手元のエタノール消毒液が切れてしまったけどエタノールを使いたいときはやってみてくださいね。

【裾上げテープの剥がし方法3】お湯

裾上げテープをはがす最良の方法はアイロンを使用することですが、すぐに使えるアイロンがないなど、時には難しい場合もあるでしょう。

そのような場合には、お湯を使用して裾上げテープをはがす方法もあります。

文字通り、必要なものは「お湯」だけです。

【お湯を使用した裾上げテープの剥がし手順】
1. お湯(約40度)を容器に入れる
2. 裾上げテープ部分をお湯に浸けて軽く揉む
3. 2~3分ほどお湯に浸しておく
4. 裾上げテープをゆっくりと剥がす

基本的にはこの手順で、2~4を繰り返して裾上げテープを取ります。裾上げテープの接着剤は熱に溶けるので、この方法でもはがすことができます。

【裾上げテープの剥がし方法4】ドライヤー

アイロンやお湯の準備ができない場合や、迅速に裾上げテープをはがしたい場合は、ヘアドライヤーを使用する方法もあります。

手順は非常に簡単です。

【ヘアドライヤーを使用した裾上げテープの剥がし手順】
1. ドライヤーを温風モードにして裾上げテープに向ける(数分間)
2. 生地が温まったら、裾上げテープをゆっくりと剥がす

アイロンやお湯を使用する方法に比べて、裾上げテープの接着剤が温まるのに時間がかかるため、根気が必要です。しかし、アイロンの使用に比べると、手間がかかるかもしれませんが、迅速に裾上げテープをはがすことができます。

裾上げテープの剥がし跡の消し方

裾上げテープをキレイに剥がしても、布地に残る糊の跡が気になりますよね。しかし、その糊の跡も簡単に取る方法があります。以下に、5つの方法をご紹介します。

1. 「ガムテープ」を使う
2. 「エタノール」と「歯ブラシ(布)」を使う
3. 「エタノール」と「アイロン」と「歯ブラシ」を使う
4. 「石鹸水」と「ウェットティッシュ」を使う
5. 「不要な布(または広告チラシ)」と「アイロン」を使う

これらの方法の中で、もっとも手軽に実践できるのは「2」と「3」です。他の方法は準備が簡単でも、実際の作業に時間がかかる傾向があります。

剥がし跡の消し方1. 「ガムテープ」を使う

裾上げテープの糊の跡にガムテープを軽く当てて、粘着剤を取り除きます。最も簡単な方法ですが、糊を取るのが難しく、根気が必要です。

剥がし跡の消し方2. 「エタノール」と「歯ブラシ(布)」を使う

エタノールを浸した歯ブラシ(または布)で糊の跡をこすり落とします。デリケートな布地を傷めずに綺麗に取れます。

剥がし跡の消し方3. 「エタノール」と「アイロン」と「歯ブラシ」を使う

エタノールを浸した布を糊の跡に当て、アイロンを使って加熱します。その後、歯ブラシで優しくこすり落とします。

剥がし跡の消し方4. 「石鹸水」と「ウェットティッシュ」を使う

石鹸水を浸したウェットティッシュで糊の跡をこすり落とします。布地に残ったのりがウェットティッシュに絡まって取れてきますが、乾いてしまうと効果が薄れるので、根気よく続ける必要があります。

剥がし跡の消し方5. 「不要な布(または広告チラシ)」と「アイロン」を使う

裾上げテープの糊の跡を取る手段として、エタノールや歯ブラシを使わず、不要な布や広告チラシとアイロンを利用する方法があります。
この方法を行うには、アイロンとアイロン台の他に、不要な布(ハンドタオルなど厚みのあるもの)または広告チラシが必要です。
不要な布は、ハンドタオルなどの厚みのあるものが最適です。また、光沢のある広告チラシを使うことも効果的です。

具体的な方法は、布を濡らして、糊の残っている部分に乗せます(広告チラシの場合は濡らさずにそのまま乗せます)。布(または広告チラシ)にアイロンを数秒程度押し当てます。
この手順を繰り返すことで、濡れた布や広告チラシに糊が徐々に移っていき、乾燥した状態の糊でも取り除くことができます。

どうしても裾上げテープの糊が取れない場合はクリーニングを利用する

裾上げテープを取り除く際に、ウール素材などの特定の生地では、糊が完全に取れないことがあります。何度も無理に試みると生地が損傷する可能性もあるため、糊が取れない場合はクリーニングに相談してみることをおすすめします。

クリーニング店でのシミ抜き作業によって、糊を取り除くことができます。一部のクリーニング店ではこのサービスを提供していますが、全ての店舗で可能とは限りません。ですが、専門的な知識を持ったクリーニング店も存在しますので、一度相談してみる価値はあるでしょう。

裾上げテープの剥がし方でありがちな失敗とその対策

裾上げテープを剥がす際にありがちな失敗とその対策は次の通りです。

失敗1:無理に引っ張ってしまうこと
裾上げテープはしっかりとした接着力を持っているため、無理に引っ張ると布地が破れたり、糊が残ったりする可能性があります。

対策:優しく、時間をかけて剥がす
無理に引っ張るのではなく、優しく手で剥がすか、必要に応じてアイロンやお湯を使って糊を溶かしてからゆっくり剥がすようにしましょう。時間をかけて丁寧に剥がすことで、生地を傷つけずに裾上げテープを取り除くことができます。

失敗2:熱すぎるアイロンを使用すること
アイロンを適切な温度設定で使用しないと、生地を焦がしてしまう可能性があります。

対策:適切な温度でアイロンを使用する
生地の種類に応じて適切な温度設定を行い、アイロンを使用しましょう。また、あて布を使用して生地を保護することも重要です。

失敗3:急いで剥がそうとすること
裾上げテープを急いで剥がそうとすると糊が残ったり、布地が傷ついたりする可能性があります。

対策:時間をかけて慎重に作業する
裾上げテープを取り除く際は、急いで作業せずに時間をかけて丁寧に剥がすようにしましょう。焦らずに慎重に作業することで、糊や生地を傷つけるリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

強く接着された裾上げテープを自宅で簡単に取り除く方法についてお伝えしました。

裾上げテープの取り方はいくつかありますが、最も効果的なのはアイロンを使う方法です。ただし、アイロンの使用に慣れていない場合は、他の方法もありますので、アイロンが苦手な方はそちらを試してみてください。

エタノールは裾上げテープの取り除きだけでなく、日常的にも役立つアイテムですので、ご家庭にない場合は入手しておくことをおすすめします。

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