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ムカデに熱湯をかけても生き返るのはなぜ?即死する温度やお湯以外の駆除法は?

生活知識

ムカデが出たら熱湯をかけるのが最も一般的な方法だと聞いたことがある人が多いと思います。
ですが、実際に熱湯をかけてみても、なかなか動きが止まらない場合もあり、「果たして本当にお湯が有効なのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。私もその一人でした。

子供の頃、家の風呂場でムカデが現れると、すぐにシャワーで熱湯をかけてみましたが、5分たっても、10分たっても、なかなか動きが止まりませんでした。
熱湯の温度を上げたらようやく動きが止まったので、安心していたら思わぬ瞬間に姿が消え、また動き出して生き返ったと驚いたことも少なくありません。

このような経験を繰り返すと、「やはり他の方法で駆除する方が良いのかもしれない」と考えることもあると思います。

ですが、熱湯はムカデ対策に有効です。

ムカデに熱湯をかけても生き返ると感じるのは、お湯の温度が原因です。
熱湯の温度によっては、ムカデも耐えられることがありますので、ムカデを駆除する際には、適切な温度のお湯を用意して逃がさないことが重要です。

今回はムカデをお湯で駆除する方法について、幼少期からムカデと同居し、多いときは週に3回遭遇していた私の経験談からご紹介します。ムカデに悩まされている方の参考になれば幸いです。

ムカデが熱湯をかけても生き返る謎

ムカデに対して熱湯が有効かどうか疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には熱湯によってムカデは即死します。

ただし、熱湯の温度が低い場合、即死までには至らず、弱りながら逃げようとすることもあります。そのため、一時的に死んだように見えることがあります。

「熱湯をかけても生き返る!」というのは、お湯の温度が低かったために、ムカデが一時的に気絶しただけで、実際には死んでいなかった誤解から生じたものです。

実際、私も幼い頃は風呂場で何度もムカデに遭遇し、「熱湯で動かなくなったムカデが生き返った!怖い!不死身!」とパニックになった経験があります。

また、誤った認識として、「ムカデは胴体を千切らないと死なない」という考え方がありますが、これは間違いです。胴体を切断してもムカデは動くことがあります。また、切断時に出る体液は不衛生で、物に染みつくと落ちにくいこともあります。

子どものころは父を呼んで、割りばしで切断してもらっていましたが、体液の後処理が本当に大変でした。
ムカデ退治の方法としては、切断や潰すことはお勧めできません。ムカデは動きも速くないため、直接掴んで(素手ではやめましょう)、熱湯に浸けるか、お湯をかけるのが効果的です。

ムカデに熱湯をかけるときは何度がいいか

ムカデに熱湯をかける際、適切な温度は何度かというと、50度以上のお湯です。

ただし、過去の経験から、50度ぴったりのお湯で行うと、実際にかけたお湯の温度が50度かどうか確信できないこともあります。(実際、風呂場の排水溝に流れたので、取り出せないこともあって様子を見ていたら、動かなくなったまま流されてから10分ほど経過した後にまた排水溝から出てこられた経験があります)。

そのため、少なくとも60度以上のお湯を使用する方が安心だと思います。

場所によってはお湯がすぐに用意できないこともあると思います。そんなとき、ムカデを火あぶりにされる方もいますが、この方法は臭いが発生する可能性があるため、あまりお勧めできません。

台所などにポットがある場合、ポットを使用することもできます。一般的な湯沸かし器は90度前後の設定ですので、十分な温度でムカデを駆除できます。ただし、ポットを使用する際は、ムカデをポットの水槽部分に入れないように注意してください。ポットからお湯を取り出して使用してください。

風呂場や洗面所、台所などでムカデと遭遇した場合、ムカデをつまんでシンクに持ち、たっぷりのお湯をかけることができます。畳やフローリングの場合は、床が濡れることを避けたい場合は、箸でムカデを摘んで熱湯につける方法がいいと思います。

ムカデ駆除に熱湯がいいのはなぜか

そもそも、なぜムカデの駆除というと熱湯なのでしょうか?
その理由は主に4つあります。

  1. 即効性:
    熱湯は高温であり、ムカデの体に直接かけることで体組織を損傷し、即座に死に至らせることができます。そのため、他の方法よりも即効性が高いとされています。
  2. 普及性:
    熱湯は家庭で手軽に利用できるため、他の特殊な薬品や器具を用意する必要がなく、一般的な方法として広く普及しています。
  3. 安全性:
    殺虫剤や他の化学物質を使用する場合に比べて、熱湯は比較的安全です。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、安全性が重視されることがあります。
  4. 効果的な追加効果:
    熱湯は殺虫剤と比較して、ムカデを見逃すことなく狭い隙間にも到達することができます。そのため、熱湯を使用することで、隠れているムカデも効果的に駆除することができます。

総合的に考えても、自宅でムカデが出たときにすぐ対応するなら熱湯が一番手軽で安全性が高く、即効性があり、広範囲に効果を発揮できるので、ムカデ駆除で最適な方法として推奨されています。

ムカデを熱湯以外で駆除する方法

ムカデを駆除するには熱湯が有効ですが、家にポットがない場合や、すぐにお湯を取りにいけない場合など、様々な状況が考えられます。

そのような場合の対応としては次のような方法があります。

– スプレーをかける
– ムカデの上に重しを置いて逃げないように固定する
– 近くにある棒状のもので摘む
– ガムテープで縫い留める

ただし、これらの方法を使用する際には、周囲の安全を確保しながら慎重に行ってください。

【お湯以外のムカデ駆除1】スプレーをかける

一般的に殺虫剤はムカデに対して効果が限られますが、時間をかければ効果を発揮します。しかし、スプレーをかけた直後は激しく暴れることがありますので、注意が必要です。また、狭い隙間に逃げ込んだ場合には、そこへスプレーを噴射して追い出すこともできますが、周囲が汚れる可能性もあります。

最近では、凍結スプレーを使用して捕獲または凍結させる方法もあります。これらのスプレーは人体に無害なものもありますので、安心して使用できるでしょう。

【お湯以外のムカデ駆除2】ムカデの上に重しを置いて逃げないように固定する

ムカデが平らな場所にいる場合には、重い物を置いて身動きを取れなくすることで対処しやすくなります。これは時間を稼ぐためにも有効です。

【お湯以外のムカデ駆除3】近くにある棒状のもので摘む

箸があれば一番ですが、箸代わりになる棒状のものでムカデをつまんで捕獲する方法もあります。捕獲後は、熱湯につけたり、袋に閉じ込めて処理することができます。

【お湯以外のムカデ駆除4】ガムテープで縫い留める

ガムテープを使用してムカデを床に固定する方法もあります。これは、ムカデを潰したり切断したりすることなく、ムカデを捕獲できる利点があります。

後片付けも簡単で、床が汚れる心配もありません。ただし、ガムテープで処理する際には厚手の手袋を着用して行うことをお勧めします。

ムカデを熱湯で駆除するときのまとめ

水場でムカデと遭遇した場合、即座に60度以上の熱湯をかけるのが最も有効な方法です。

しかしながら、急な状況ではすぐにお湯を用意することが難しいこともあります。そのような場合は、まず時間を稼ぐためにムカデを逃がさないようにすることが重要です。

また、ムカデは通常つがいで行動することが多いため、1匹を駆除してももう1匹が隠れている可能性があります。ゴキブリのように1匹を見つけたら多くの個体がいるというわけではありませんが、他にも潜んでいる可能性を考慮して注意が必要です。

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