初めて迎える初節句は、
赤ちゃんの成長を祝う特別な瞬間です。
しかし、赤ちゃんの生まれた時期によっては、いつ行うか悩ましい問題にもなります。
例えば12月生まれや1月生まれ、2月生まれの赤ちゃんなら、
生後わずか3か月足らずで初節句を迎えることになります。
このような場合、初節句は初めての節句であるからお祝いをしたいと思っても、
お食い初めも済ませていない状態で開催してもいいものか悩ましいですよね。
結論からいうと、
お食い初め前でも初節句のお祝いをしても問題ありません。
さらに、お宮参りも同時にしてもOKです。
ひな祭りや端午の節句のお祝いと近い時期にお食い初めとなってしまった場合、
続けてお祝い事を行うと、自分たちや周囲への負担が大きくなることも考えられます。
そこで、お食い初めと初節句を同時にするという選択も一つの方法として
よく行われています。
なにより、赤ちゃんへの負担を考慮すると、
お食い初めと初節句を同時に行うことは魅力的な選択肢です。
もちろん、同時に開催するだけなく、
お食い初めと初節句をそれぞれ個別に行うこともアリですし、
初節句を翌年に回してお食い初めだけをお祝いするのも問題ありません。
今回は私の経験談も交えて、
お食い初めと初節句のお祝いを同時に開催するのはアリかお話しします。
また、合わせてお宮参りも一緒にするのはアリか解説しますので、
参考になりましたら幸いです。
初節句とお食い初めを同時に行うのはアリ
新生児が初めて桃の節句や端午の節句を迎えることを「初節句」と呼びます。
赤ちゃんが生まれた時期が節句の一週間前でも半年前でも、
初めてその日を迎えたときが「初節句」であることに変わりはありません。
ただ、その初節句が、お食い初めの時期が近いと
開催順序や同時にやってもいいのか悩む方もいらっしゃるかと思います。
端的に言えば、同時開催をしても問題ありません。
なぜなら、生後100日前後の赤ちゃんは首が座っておらず、
節句の服を着せることが難しいので写真もうまく撮れませんし、
祝い膳を食べることもまだ難しい状態がほとんどです。
そしてお祝いされる中で寝かせられ、
まだよく理解できていない状態で初節句をしますので、
赤ちゃんにとってはお食い初めに続けて初節句を祝うと負担が大きくなってしまいます。
また、お祝いの席に両親や義両親を呼ぶと
短い期間に何度も足を運ばせることにもなってしまいます。
現在は昔ほど厳格に日付を設定することが少なくなり、
お宮参りやお食い初め、お節句だけでなく、
七五三なども家族全員が揃う日に予定を立てることが一般的です。
主役である赤ちゃんへの負担を軽くし、ゲストである両親・義両親への配慮として
お食い初めと初節句を同時に行うことで一回で済ますのはアリです。
お食い初めと初節句が近いときの選択肢
お食い初めは生後三か月を迎えた時に行いますが、
誕生月によって生後何か月か異なります。
一般的に、早生まれの子を持つ親が
どのようにしているかと言うと、主に以下の3つに分かれます。
2. お食い初めと初節句を両方個別に開催する
3. お食い初めだけして初節句は翌年にする
初節句は着物や袴を着せたいという希望もあり、
少し大きくなってから行う方も多いですが、
最初に迎えた節句のときに初節句として祝いたいと考える方も多くいます。
なので、三つのうち、
「1. お食い初めと初節句を一緒にする」と
「3. お食い初めだけして初節句は翌年にする」割合が多くなっています。
赤ちゃんは寒暖差の影響を受けやすいため、
寒い時期を避けて暖かい頃にお祝いをすることが一般的です。
そのため、各家庭の負担を考慮して、祝う時期がずれることはもちろん、
両方同時に祝っても問題ありません。お祝い事の重ね重ねは縁起が良いとも言われています。
お食い初めと初節句を同時にするときの服装や料理選びのポイント
初節句とお食い初めを同時に行う際に、
服装や料理は何にしたらいいか迷うかもしれません。
では実際、一緒に開催する場合、どのような準備が必要でしょうか?
お食い初めと初節句それぞれのお祝い事の趣旨から考えると、
お食い初め(おくいぞめ)では、
子供が一生食べ物に不自由しないよう願い、
歯が生えるほどに成長したことを喜び祝います。
端午の節句や桃の節句では、
女の子の健やかな成長を願ってひな人形を飾り、
男の子の健やかな成長や立身出世を祈り、兜、こいのぼり、武者人形を飾ります。
祝いの席では、ひな人形、兜、鯉のぼり、武者人形などを飾り、
料理はお食い初めに合ったメニューが適しています。
ただし、赤ちゃんは実際には食べないため、
大人たちが食べやすいものに料理内容を変えても問題ありません。
服装については、子供はベビードレスや和装(着物・袴)、
大人はレストランや料亭での開催なら正装、
自宅などで行う場合は普段着でも問題ありません。
着物や袴が難しい場合は、着物風や袴風のロンパースに変えても良いでしょう。
我が家では息子も袴風ロンパースでお祝いしました(^^)
ビシッと決まって格好良かったです。
生後三ヶ月以内の初節句は翌年延期もアリ
赤ちゃんが生後三ヵ月に満たない場合や、
お食い初めと時期が被る場合、生後三ヵ月以内の初節句を翌年に延期することは一般的です。
地域によっては、
生後三ヵ月や生後三ヵ月未満の赤ん坊の初節句を
翌年に持ち越す慣習があります。
新生児の初節句以前にもお七夜やお宮参り、
お食い初めなどさまざまなお祝いごとがあるため、
初節句もあると周りに迷惑をかけることがないよう配慮されています。
せっかくの初めての節句を何もしないのが気になる場合は、
翌年に持ち越さずに初節句を祝うのも良いですし、
今年は身内だけでさりげなく食事を楽しむのも良いでしょう。
翌年にすると、活発に動くようになった赤ちゃんの初節句を
みんなで祝うことができます。
私の姪(妹の長女)の例でいうと、
姪は1月生まれだったので初節句は生後二ヵ月になり、
姪本人がまだ理解していないからおいうことで
ひな祭りのお祝いを翌年に延期しました。
翌年には妹一家、両家両親、両家兄弟と揃って姪の初節句を賑やかに祝いました。
後に妹が二人目(次女)を出産した際も2月生まれで、
生後1ヵ月で初節句を祝うのは早すぎるからと
翌年にお祝いすることにしていました。
お食い初めより前に初節句をお祝いしてもいいのか
初節句は延期でもいいし、同時にしてもOKとお伝えしました。
ただ、中には「初節句を来年に延ばすことも考えたけれど、やはり初めての節句は今回しかないし、初節句を祝いたい!」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、生後三ヵ月頃だと、
お食い初めを既に終えたケースもあれば、
まだお食い初めを迎えていないケースもあるかと思います。
この状態の赤ちゃんは
お七夜やお宮参りは終え、お食い初めだけが終わっていない状態であることがほとんどです。
お食い初めは初めて食事(の模擬)をするお祝いであり、
「お食い初め前に子供へ祝い膳を用意するのも…」、
「お食い初めより前に初節句を祝ってもいいの?」など、
お食い初めを迎えていないのに初節句を祝うことについて悩まれる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、お食い初め前に初節句を祝うことは全く問題ありません。
一般的には、お宮参りを終えていれば初節句を祝っても良いとされています。
これは、お宮参りを終えた後に初めて迎える節句が「初節句」であるという考え方からきています。
お食い初めは子供が食事に困らないことを願い、
歯が生えたことを喜ぶものであり、
端午の節句やひな祭りとお食い初めが前後しても問題ありません。
現在は開催時期を厳密に決める必要はなく、
中には七五三も夏に行った方もいらっしゃいます。
気軽に考えていただければと思います。
お宮参りとお食い初めと初節句を一緒にするのはアリか
お宮参り、お食い初め、初節句を同時に開催することは一般的には問題ありません。
これらの行事はそれぞれ異なる意味や目的がありますが、
同時に行うことで家族や親しい人たちが一緒に祝福し、楽しいひとときを過ごすことができます。
例えば、お宮参りは赤ちゃんが神社で祈祷される儀式であり、
お食い初めは赤ちゃんが初めて固形物を口にする儀式です。
初節句は男の子の場合は端午の節句、女の子の場合はひな祭りなど、
子供の成長や健康を祝う節句です。
同時に開催する場合、
料理や衣装、会場の装飾などを一緒に考えて準備することができます。
家族や親しい友人たちが一堂に会し、赤ちゃんの成長と健康を祝福する素敵なイベントになるでしょう。
ただし、家庭ごとの事情や希望によっては、
それぞれ別々に行うことも十分にあります。
私の甥っ子の例では、
お宮参りは夫側両親と、お食い初めは妻側両親、初節句は夫婦だけ、
というパターンでそれぞれ別々に開催していました。
最終的な選択はご家族の希望や状況によって決めるのが一番だと思います。
まとめ
赤ちゃんが生後わずかな時期に初節句を祝う必要はありません。
ご家庭ごとに事情も異なりますので、
夫婦でお話し合いの上、両親にご相談されることが一番良いでしょう。
素敵な初節句になるよう、心からお祈りしています。