会社でお世話になった方が異動や退職で去る際、
感謝の気持ちを込めて花束やプレゼントを贈ることを考えている方もいらっしゃるでしょう。
花束やプレゼントの贈呈は通常、
歓送迎会や送別会で行われることが一般的です。
その場の都合で送別会が異動日や退職日よりも前に開催されることもありますよね。
このような時、贈る花束は誰が渡すのがベストなのか、
というと基本的には、
送別会の企画側(つまり主賓以外)で最高位の役職者
が、主賓挨拶後に渡すのが適していると言われています。
今回は、花束を誰が贈るといいのか、
渡すタイミングや渡し方のポイント、
花束準備に関するコツについてお話します。
送別会で花束やプレゼントを渡す人のこと【選び方】
送別会での花束やプレゼントの贈呈者はどのように選ぶかというと、
通常は、歓送迎会や送別会に参加する人たちの中でも
主賓を除いた最高位の役職者にするのが一般的です。
ただ、最近ではこのルールにとらわれず、
「転出者が誰から花束を受けたいか」
を考慮して選ぶケースも増えています。
一般的に見られる例としては、次のような順に決められていることが多いです。
・転出者がお世話になった上司
・転出者と長い付き合いのある同僚
上司や同僚、部下の場合、男女に関係なく、
最もお世話になった方に感謝のコメントを添えて贈ります。
花束や記念品を同時に贈る場合は、
・花束は若手社員
が渡すことにして、年齢構成やバランスをとったり、
両方を上司が贈る場合もあります。
花束や記念品を受け取る側の意見としては、
面倒を見てくれた部下から感謝の言葉をもらい、
「これからも周りにそう言われる人でありたい」
と感じることもあるので、
一概に「渡す人は上司でないと駄目!」ということはありません。
相手が最も喜ぶ方に贈るようにしましょう。
送別会で花束を渡すタイミング
お世話になった方が退職や異動される際、
感謝の気持ちや今後への激励を込めて花束を贈ると決めても、
どんなタイミングがいいのか悩ましいですよね。
具体的な贈り時はいつが良いのでしょうか?
それは、歓送迎会や送別会の最中です。
歓送迎会や送別会は主賓である転出者や他の参加者の都合によって、
転出者の最終出勤日よりも前に開催されることがありますよね。
この場合、花束は主賓が最後に出勤する日に贈るのが良いのではないかと思われることもあるかもしれません。
ですが、歓送迎会や送別会は主賓が主役となる集まりであり、
皆が転出される方に感謝の気持ちを伝える場でもあります。
最もふさわしい舞台で花束を贈ることが重要ですので、
送別会の最中に花束を手渡すのが良いでしょう。
実際、歓送迎会で主賓に何も贈らないと寂しいと感じることもありますし、
主賓自身も何ももらえなくて残念に思うことがあります。
在職中に花束を渡すことは少し不思議な感じかもしれませんが、
日程の都合ばかりはどうにもなりませんので、
一番盛り上がるときに渡すのがいいと思います。
では、具体的に、
花束を渡すタイミングは、送別会のどの瞬間がいいかというと、
主賓の挨拶後です。
主賓の挨拶では転出者が参加者全員の顔が見えるように、
同時に参加者からも転出者の顔が見えるように、
座席を離れることが一般的です。
送別会の主役が挨拶をすると場が一気に盛り上がります。
立っている転出者に対して、
そのまま座る前に花束や記念品などのプレゼントを手渡すことで、
さらにイベントを盛り上げることができます。
挨拶の後に直ぐに渡すことで、
「挨拶で立っていたのに、なぜまた起立するの?」といった疑問を生まず、
イベント全体の進行もスムーズになります。
ちなみに、花束やプレゼントは送別会が始まる前に事前に確認しておき、
挨拶が始まったらスムーズに贈るように段取りしておくことが大切です。
主役を待たせてしまうと、場が白ける可能性もあるのでご注意ください。
花束を選ぶときのポイント
花束を手配する方法は大体「店舗での購入」「オンラインショップで購入」
の2つに分けられます。
どちらの場合も、まず予算を確認することが大切です。
一般的な花束の予算は、
・退職の場合: 5,000円から1万円
が一般的です。
予算を基準に選ぶことが肝心です。
花の選定から入ると簡単に予算オーバーになってしまいます。
(生花は案外高いです…)
ですので、先に予算を決めてから手配するように注意が必要です。
花束を選ぶポイントとしては、
・男性相手ならシックな色、女性相手なら明るい色が中心
とすることです。
相手の好みが不明な場合は、
普段の装いやアクセサリーなどからヒントを得ることもできます。
直接花屋で購入する場合は、店舗に直接行き、
目的や予算、相手の年齢や性別、好みについて詳しく伝えるとスムーズです。
花束に流行がある場合もありますので、店員さんにアドバイスを求めてみるのも良いでしょう。
購入のタイミングにも注意が必要です。
送別会シーズンは花束の注文が殺到することがあり、
花屋が混雑していることや予約がいっぱいになってしまうことがあります。
余裕をもって1週間前までに注文することをおすすめします。
また、近くに良い花屋がない場合や手間を省きたい場合は
花束をオンラインで購入するのが便利です。
配達日時の指定ができ、送別会当日に届くように調整できますが、
会場で受け取れるかどうかは確認が必要ですのでご注意ください。
花束の贈呈者が話すときにNGなこと
花束を贈る際に話す際、気をつけるべきNGな言葉にはいくつかあります。
基本的には、明るく、ポジティブで、相手を喜ばせる言葉を選ぶようにしましょう。
1.過去形での表現
過去形で話すと、相手に「もう終わったこと」と感じさせてしまいます。
例えば、「いつもお世話になりました」という表現は、
あたかも関係が終わってしまったかのような印象を与えかねません。
代わりに、「これからもお付き合いください」といった未来形で表現すると良いです。
2.過去の失敗や苦労に触れること
贈呈の場では、ポジティブで明るい雰囲気を重視しましょう。
過去の失敗や苦労に触れることは、相手を不快にさせる可能性があります。
代わりに、未来への期待や感謝の気持ちを伝える言葉を選びましょう。
3.冗長な表現
贈呈の場ではシンプルで明快な言葉が良いです。
冗長な表現やくどい表現は避け、簡潔に感謝やお世話になった気持ちを伝えましょう。
相手に余計な疲れを与えないように心掛けましょう。
4.他者との比較
相手をほめる際に、他の誰かと比較する言葉は避けましょう。
例えば、「あなたはいつも一番優れていました」と言うと、
他の人との関係を複雑にしてしまいます。
相手を独立した存在としてほめることが大切です。
5.感傷的すぎる表現
感動的な瞬間ではありますが、あまりに感傷的すぎる表現は相手を引かせることがあります。
バランスを考え、感謝の気持ちを抑えた上で伝えることが大切です。
花束の渡し方のポイント
花束を渡す際には、気を付けるポイントがいくつかあります。
これらのポイントを押さえて花束を渡すことで、
こちらの感謝の気持ちがよりうまく伝わりやすくなります。
1. 相手に向かって手渡す
花束を相手に向かって手渡すことで、
直接感謝の気持ちを伝えることができます。
手渡す際には笑顔で相手を見つめ、心からの感謝を伝えましょう。
2. 渡し方に工夫をする
花束を渡す際、片手で渡すのではなく、
両手でしっかりと渡すことが好印象です。
相手に大切に思っていることを示す仕草となります。
3. 言葉を添える
花束を渡すときには、
短い言葉を添えることで感謝の気持ちをより明確に伝えることができます。
簡潔で心からのメッセージを伝えましょう。
4. 包装を確認する
渡す花束が美しく見えるよう、包装に気を配りましょう。
シンプルで清潔感のある包装が良い印象を与えます。
まとめ
送別会で花束を贈る人を選ぶ際は、
心からの感謝と尊敬の気持ちが込められた贈り物となるよう慎重に選ぶことが大事です。
通常、歓送迎会や送別会の企画側(主賓以外の参者)の中で最高位の役職者が
花束を贈ることが一般的とされていますが、
近年では転出者が誰に花束を渡されたら一番喜ぶかを重視する傾向も見られます。
花束を贈る相手には、
転出者がよく面倒を見ていた部下、お世話になった上司、
または長い付き合いのある同僚が含まれます。
感謝の気持ちを伝えるために、
贈り手は相手のことを理解し、その人に合った言葉を添えることが大切です。
また、贈る人の立場や性別にこだわることなく、
純粋な感謝と共感の気持ちを込めて花束を贈るように気を付けてください。
最終的には、転出者が最も心地よく感じ、喜んでいただける贈り手を選ぶことが重要です。
温かな言葉と美しい花束で感謝の気持ちが相手に伝わるといいですね。